こんにちは、ますちゃんです。私の「お酒で失敗したこと」の連載も第4章となりました。これまでの失敗を振り返ることは、私自身の断酒の道のりを改めて見つめ直すことでもあります。
今回は、私が一度は手に入れた「新しい自分」が、いかにしてお酒によって再び霞んでいったのか、そして真の断酒を決意するまでの道のりをお話ししたいと思います。
最初のダイエットと、産後も続く苦悩
私の人生には、大きなダイエットが2回ありました。最初は、31歳頃、長男が3歳前後の時のことです。
当時、派遣先の仲良い人との賭けがきっかけで、自転車通勤や置き換え食を取り入れ、28kgのダイエットに成功しました。
ですが、メンタルが再び崩れて6ヶ月の休職を経験し、「難治性うつ病」と診断され、片手に乗り切らないほどの薬を毎日服用していた時期もありました。
仕事に復帰したときは、痩せたことで周りからちやほやされ、一時的に自己肯定感も満たされた感覚がありました。
しかし、メンタルが崩れてしまい、そのまま退職。
転職したことで、自転車通勤ができなくなったことに焦り、息子がスイミングに通い始めたのをきっかけに私もスイミングを始めました。
なのに!スイミング後の食欲大爆発が続き、30kgのリバウンドを経験してしまいます。
そんな時、長男が「赤ちゃんが欲しい、妹が欲しい」と言ったのを機に、精神科医に相談し、薬をやめて(断薬に成功し)、長女を妊娠することを決意しました。
妊娠中は最大で97kgまで体重が増え、出産後も90kg台を下回ることはほとんどありませんでした。
長女が生まれて生後1ヶ月半足らずで完全ミルク育児に切り替えたタイミングで、私は夜に再びお酒を飲むようになったのです。

ダイエットコーチとしての新たな挑戦、そして忍び寄る影
体重が90kg台で何をやっても減らない状態が続いていましたが、40歳頃、長女が小学1年生くらいの時、大きな転機が訪れます。中学生の長男が腰椎分離症と診断されたことをきっかけに、家族にこれ以上負担をかけないためにも、本気で健康について考えるようになりました。
「痩せないのは頑張りすぎているから」と発信するオンラインのダイエットコーチに出会い、ホリスティックダイエットとメンタル学習を通じて、半年で25kg(20kg以上)の減量に成功しました。
この成功によって、自己肯定感も人並みに回復し、人生が大きく変わったと実感しました。そして、この経験を活かして、私自身もダイエットコーチとして活動を始めたのです。
しかし、新たな挑戦には新たなストレスがつきものでした。集客のストレスや家庭のストレスが重なり、いつの間にか再び飲酒量が増えていきました。身体に良いとされる赤ワインを選んで飲んだりもしましたが、結局は徐々にリバウンドし始め、体重は75kgくらいまで戻ってしまいました。理性も下がり、飲んだ翌朝には「こんなに食べていたのか」と、過剰に食べてしまった現実にショックを受けることもありました。

娘の不登校が引き金となったアルコール依存の深化
そして、私にとって決定的な転機となったのが、長女の不登校でした。小学3年か4年頃から娘が学校に行かなくなったことで、私は自分自身を責める日々が始まりました。この頃、ダイエットコーチとしての新規集客もなかなかうまくいかず、精神的な負担は増大するばかり。その心の隙間を埋めるように、アルコールの過剰摂取が始まり、ついにアルコール依存症の状態に陥っていったのです。
しかも、これは若い頃からずっとなのですが、飲み過ぎ防止のため、度数の低いビールや焼酎などの炭酸割りを飲むことが多く、ちゃんとお布団で寝たはずなのに、別の部屋で目が覚めることが多かったのですが、子どもたちが大きくなり、謎が解けました。
私、夜中に寝たままトイレに起きるのです。
そして、トイレを探して徘徊する、アルコール性の夢遊病を発症しているのを子どもたちに目撃されていました。

体重も再び増加し始め、10kgくらいリバウンドしていました。この時期は、まさにアルコールが私にとっての「居場所」であり「逃げ場所」になっていました。
繰り返される「失敗」と断酒への決意
これまでの人生で、お酒を控えようと「節酒、減酒、休肝日」に成功した経験は何度もあったんです。一時的には「これで大丈夫」と思えても、結局はすべて一時的なものでした。飲まない期間が2週間くらい続くと、「もしかして普通に飲めるようになったんじゃないか?」と思い、一口飲んでしまうと、すぐに飲みすぎてしまう。そして、「もうこんなに飲んでしまうなんてダメだ、どうにでもなれ」と、また飲み続けることを繰り返していました。
本を読み漁り、YouTubeやインターネットで情報を調べまくる中で、私はついに断酒を決意しました。そして、2度のスリップ(再飲酒)を経験しました。このスリップの中で、アルコール依存症がドーパミンやエンドルフィンといった脳内ホルモンと深く関係していることに気づかされたのです。
かつては「私から酒とタバコを取ったら何も残らない」と豪語していた私ですが、この繰り返された「失敗」の先に、真の自分と向き合うきっかけがありました。一人での断酒は想像以上に孤独で、何度も挫折を繰り返したからこそ、私は「一人で抱え込まず、仲間と繋がること」の大切さを身をもって知りました。
あの日あの時、断酒のオンラインサロンに繋がっていなかったら、今の私はいなかったと断言できます。
この失敗の経験が、今の私がSJCで女性向けの安心できる場所を作りたいと強く願う原動力となっています。

